サンタから子供達へのクリスマスプレゼントがなくなった年

クリスマスケーキ

今から40年以上前、母子家庭だった私の家にもクリスマスにサンタクロースは来てくれました。

でも翌朝、近所の子供達がサンタさんからのプレゼントを嬉しそうに見せ合いっこしている中には入っていけませんでした。

母が家計をやりくりしてクリスマスのケーキは買ってくれたし、サンタさんだってプレゼントを持ってきてくれました。

それはそれで素敵な思い出ですが、サンタクロースは貧しい家には本当に欲しかったものはプレゼントしてくれなかったことが淋しかったのです。

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サンタさんからのクリスマスプレゼント

防寒具

母は子供達のクリスマスプレゼントの希望を聞き「いいこにしてたらサンタさんが持ってきてくれるよ」そう言ってくれました。

朝目が覚めて枕元にあったプレゼントをドキドキしながら開けるのですが、サンタさんにお願いしたものとは違います。

母やおばあちゃんは「サンタさんが来てくれてよかったね」と声をかけてくるのですが、私がお願いしたものとは全く違うプレゼントに喜べないのです。

母に「サンタさんにお願いしたのと違う・・・」そう言うと、「サンタさん忙しくって間違えたかな」と説明をしてくれました。

友達の家には毎年お願いしたものが届きます

クリスマスの朝、友達の家には毎年サンタさんにお願いしたプレゼントが必ず届きます。

でも、私には毎年違うプレゼントが届きます。

サンタさんからのクリスマスプレゼントを見せながら、「hanakoちゃん、毎年サンタさんがプレゼント間違えるんだね」そう友達に必ず言われるのです。

まだこれだけなら可愛いものです。

「家が貧乏だからサンタさんが困るんじゃないの」こんなことを言われたこともあります。

サンタは欲しいものをプレゼントしてくれない

当時一緒によく遊んだ子の中には、親と離れて養護施設で暮らす子がいました。

彼女のサンタクロースへのお願いは、母親が会いに来てくれることでした。

でも、仕事に忙しかった彼女の母親は、クリスマスに会いに来てくれることはありません。

サンタクロースがプレゼントを間違えて持ってきても、母と一緒にクリスマスを過ごせるだけ、私は彼女より恵まれていたのでしょうが、子供としてはなぜそうなるのか理解できません。

私はお願いのしかたが悪いのだと真剣に思い、翌年からお願い事を書いた手紙の置き場所を変えたりしてみましたが、やっぱり本当に欲しいものがプレゼントされることはありませんでした。

クリスマスプレゼントをたっぷりもらえる子供達

サンタクロースのイラスト

私の子供達は、クリスマスになるとたっぷりのプレゼントを貰っていました。

サンタさんにお願いしたもの。父母からのプレゼント。旦那の実家、私の実家からのプレゼント。

クリスマスが近づけば、当たり前のようにプレゼントの候補をだし、サンタさんに手紙を書きます。

サンタさんにお願いしたプレゼント以外の希望のものを、親やおじいちゃん、おばあちゃんにお願いをします。

でも、沢山のクリスマスプレゼンが幼いころから当たり前の子供たちのお願いは、どんどんとエスカレートしていきます。

両親やおじいちゃん、おばあちゃんに頼んでも買ってもらえないようなゲーム機など高価なものをサンタさんにお願いするようになります。

子供達にとってサンタは魔法使いと一緒

クリスマスだけとはいえ、サンタさんにお願いしたものが必ず届くことが子供にとっていい事とはいえません。

どうにかしてサンタクロースへのエスカレートするお願いを止めたいと、真剣に夫婦で話し合ったこともあります。

子供達にも、「サンタさんに高いものをお願いすると困るかもよ」そう話したこともあります。

でも、魔法使いのような存在のサンタクロースに不可能はないと、信じている子供達が親の言葉を聞くわけはありません。

世界中の子供にサンタさんはやってくるの?

そんな時、夕方のニュース番組で放送されていた難民の子供たちの特集を見ていた長男が「この子たちにもサンタさんは来るんだよね?」そう聞いてきたのです。

息子の真剣な言葉に、これはいいきっかけかもしれないと私は考えました。

「サンタさんが来てくれても、この子たちが本当に欲しいものは持ってきてくれないかもしれないね」

そうやって説明する私に「この子たちは欲しいのはなに?」と、聞き返してきます。

「ゆっくり眠れて、ご飯をたっぷり食べて、勉強することかな」そう答えました。

「じゃあ、サンタさんに一生懸命お願いすればいいんだよ」息子はそう言いました。

「でもね、お願いしても世界中の子供にプレゼントするサンタさんが、この子たちのお願いを全部聞くのは難しんだよ」

「だから、母ちゃんは今年は2人へのプレゼントを、この子たちのために使ってほしいな~って思うんだ」

そんな難しい事を母親に言われても、やっぱりサンタさんからのプレゼントを諦めない子供達は、この夜も熱心に2人でお願いごとの相談をしていました。

サンタクロースへの新しいお願い

ところが翌朝、長男が

「今年からサンタクロースからのプレゼントはいらない」「あのこたちに僕のプレゼントを使ってもらうお願いをする」

下の娘も「わたしもお兄ちゃんと同じお願いをする」2人が突然言いだすものですからビックリです。

子供が感じてしまった「この世界の不平等」

毎年サンタクロースにこっそりと手紙を書き枕元に必ず置いていた子供達が、どうして母ちゃんの提案をOKしたのか聞いてみたのです。

子供達は夜2人でお願い事を相談しながら、いろいろな事を考えたそうです。

学校でも毎年お願いしたプレゼントをもらえる子もいれば、違うものがプレゼントされる子もいるし、サンタさんが家に来てくれない子もいる。

本当にサンタがいるのなら、世界中の子供達はクリスマスに幸せになれるはずなのに、そうじゃないのはサンタがいないからだ。

子供達なりにいろいろと考え、サンタクロースがこの世界にはいない事に気が付いてしまったのです。

そして、自分たちがお願いしていたプレゼントは、家族がこっそり用意していたものだと感づいてしまったのです。

我が家にサンタクロースは来てくれなくなりました

サンタのクリスマスケーキ

サンタクロースがこの世界にいない事に気が付いてしまった子供達は、クリスマスイブの夜に窓を開けて眠ることもなくなりました。

本物のサンタクロースはいない事に気が付いたのに、サンタを信じている友達の前では決して「サンタなんていないんだ!」とは言いませんでした。

友達にサンタがどうして来なかったのかと聞かれても「今年からはいらないですって言ったんだ」そうやって友達に説明していました。

サンタさんへのプレゼントは安心して暮らすことが出来ない子供達に譲ってあげよう

そんな母親の思いつきに応えてくれた子供達に「あ~これでプレゼントを用意するお金の心配しなくていいわ」と、知らん顔をすることはできません。

それから数年は、サンタが準備するはずだったであろうプレゼントの金額の一部だけですが寄付を続けてきました。

子供達が望むプレゼントが高額になればなるほど、サンタさんも大変です。

クリスマスのプレゼントはサンタクロースからだけに最初からしておけば、子供の夢を早く壊すことはなかったのかもしれないと、今でも時々反省をしてみる母です。

バタークリームケーキ子供の頃の懐かしい味は今は美味しい高級品です

2014.10.09

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